エキスボタワーは、都市開発の立体的手法の一つの
方向である空中都市としてイメージされたものである。

空中都市の実態は、都市住居ということである。

都市住居の空間環境は、将来如何にあるべきか、
又その環境は如何につくられるべきかをテーマとし、
鉄骨のスペースフレームとキャビンと回廊という三つの
基本的要素を組合わせて、この環境組織の構成を
示そうと意図された。

スペースフレームは、一辺10.8m(モジュール寸法)の
正四面体で、都市の発展、成長、変化に適応できる基礎
構造としている。

これを3本の鋼管を一体に組合わせた柱(高さ8,818
m)でサポートするというのが、基礎構造の型である。

このシステムによれば、あらゆるレベルに空間を展開し
組合わせの変化と拡張の自由を獲得することができる。

その為の技術的解決には、ボールジョイントを開発して
用いている。

次に未来住居の単位としての球状キャビンは、内部を2層とし、
一階は共有空間、二階は個室群を配置し、未来の家族生活に
たいして適切な大きさと内容をもったものとしている。

キャビンの外壁は、アルミキャストの外壁パネルを用い
丸窓がとりついている。

この球状キャビンの集合によって丁度樹木の実のような
景観として、集合住居の環境が形成されことが考えられている。

シャフトは、展望エレベーターとオ−プンクローズの2つの
回廊によって、多様な生活活動に応する立体的交通が
つくり出されている。

こうして、エキポタワーで示された空中都市の空間の
システムは、日本万国博のランドマークとなるとともに、
未来の都市環境を示すモニュメントとして意図された。

機能的な面から見ると、エキスボタワーは情報都市の
シンボルであるといえる。

複雑な情報機能を処理する中枢機能をもち、
コントロールメカニズムを設備した空中都市であるからである。

会場内の展望室、監視室、指令室、放送室などがあり、
また、パラボラアンテナ、通信用機器室など、いわば
神経系にあたる機能および諸機器類が装置されており、
会場内のあらゆる種類の情報がここに集まり処理され
内外に送出されるからである。

ランドマークの意味は、この新しい情報的機能によって
視覚的な機能とあいまって、新しいシンボル性を表現する
ものとなっている。(日本万国博 建築と造形より)

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